誰のために
2020.05.28
プライベート
人は何か行動を起こすとき、誰のためにそれを行うのかで限界値が変わる気がしました。自分のためなのか、自分の大切な人のためなのか…どちらも大切な気はしますが、こちらは2017年の夏に東北で開催された21thJBANコンベンション・ラージスカルプチャー出場時のコンテスト中に撮っていただいた写真です。年に一度のバルーンアーティストの祭典!バルーンを生業とした日本中のアーティストが年に一度集結し、コンテストやセミナーなどが行われています。
バルーンアーティスト・装飾師の前に大切なこと…今回はお互いの成長と成功に加えて、東北実行委員への敬意と応援を考えての出場でしたが、この時を振り返ると改めて「自分の大切な人のために」が一番の原動力になることを今でも感じています。もちろん自分のために優勝したいんだ!というやましい欲がないわけではありませんが(笑)
ただしラージはチーム戦です。チームメンバーが自社スタッフならまだしも、私の場合協力してくれる仲間は普段別々に活動している仕事仲間が中心です。このこともありますが、「自分のために」に比重を置いた地点でまわりの協力を得ることはできません。それに自分のためだけに頑張れるほどの精神力は私にはありませんし、すぐに心が折れてしまいます。
また、お互いがお互に思いやりを持てなければ完成すら難しい手数ですし、個々のモチベーションを上げられなければ完成度を上げていったり制作を楽しむことはできません。人は「自分のためだけに」頑張ろうとするより、「自分の大切な人のために」を設定したときに、限界値を超えるような頑張りができたり、まわりの協力を得られるのかもしれません。
自分一人では作ることのできない大きな作品ですが、みんなで作り上げていく達成感や制作中の空気感はコンテストの中でもチーム戦ならではです。優勝できれば個々の営業活動に何らかのメリットになったり、素敵な作品が作れれば東北のバルーン業界の活性化につなげられると思い出し尽くしましたが…
残念ながらこの年は私の実力不足で優勝できず完敗してしまいました。ただ負けたおかげで学ぶこともたくさんありました。今でもメンバーへの感謝は忘れていませんし、普段の仕事での向き合い方や志などを原点回帰できるラージにはまた出場したいです!
業界の先輩方や、永松茂久師匠の本での学びを生かしながら日々精進していきます。自分軸から相手軸に、今より少しシフトすることでバルーン業界に明るい未来が訪れますように。ありがとうございます。