サマーバルーンフォトスポットバルーン装飾
2020.09.15
サマー
ホテルのようなマンションロビーにて「海中バルーンオブジェ」のテーマをいただきフォトスポットを制作させていただきました。。タイトルの通り今回は魚のオブジェをメインに海の中をイメージしました。ご家族で楽しい時間を過ごしていただきたい!そんな想いで制作しました。異素材となるリボンウオールを背景キャンバスに、生き物の躍動感を大切にしました。
まずはクマノミのオブジェになります。こちらは主に私がバルーンの取り付けを行いました。ヒレや目などもバルーンの生地を貼り合わせての手作りで全てオリジナル制作となります。オブジェ本体は吊り下げではなく、リボンウオール背後よりパイプフレームを突き出し固定させることで空中を泳いでいるように設置しました。
イルカは主に長田さんがバルーンの取り付けを行いました。長年制作しているだけあり早くて綺麗です。仕上げは面を横から見てフラットにしていき、淵のラインを整えていきます。
オブジェの基礎となるフレームになります。私はオブジェ完成度の6~7割はフレーム(骨組み)、3~4割はバルーンの取り付けになると考えています。始めたころはバルーンの取り付け方次第で形はいかようにもなると考えていたのですが、それでは完成度を上げることはできませんでした。バルーンは長期装飾を前提としているため、かなり圧力をかけてバルーンを括り付けていくのですが、フレームや金網の張りが弱いと形が崩れてしまうからです。
使用するバルーンはSAG社のデコバルーン(塩化ビニル製の丈夫な素材)9cmになりますが、バルーンは7~9cmでサイズを変えながら取り付けていくことでカーブに沿った隙間を綺麗に埋めていくことができます。しかしフレームに関しては一度仕上げると後からシルエット(形状)を変えることはできません。バルーンで隙間を埋めることはできますが、シルエットは全てフレームで決まります。
オブジェを綺麗に仕上げるには外側の淵をいかに滑らかに描けるかになります。平面オブジェでは特に重要です。また長期装飾の場合、フレームサイズは変わりませんが、2~3か月も経ちますとデコバルーンとはいえサイズが少し小さくなってきます。一時的にバルーンの取り付けだけで綺麗に完成できたようでも後からその差(形状の崩れ)がでてきてしまうため、手間を惜しまず丁寧に仕上げていきます!
リボンはシモジマのHEIKOオリジナルリボン36mmを使用しています。片面がのみですがサテン調で高級感があります。コストパフォーマンスにも優れていて、大量使用のパーティー・イベントシーンにもおすすめです。浅草橋本店には太さやカラーバリエーションが豊富に揃えられています。シモジマオンラインも便利ですが、微妙な色の違いは実際に現物を見に行った方が良いですね。
最後に、直線的なラインのリボンウオールに対してバルーンは全て曲線的なラインで構成されています。バルーンに優しさを感じるのはそんな曲線美からくるのかもしれません。世の中に優しさが溢れますように!ありがとうございます。